鏡筒 ASTROSIB 360-RC |
主・副鏡とも非球面で構成され補正レンズを使用しない純リッチクレチアン光学系で、球面収差、コマ収差が補正されφ100mmのイメージサークルが得られる。唯一、像面湾曲が残っているが、STL-1001E のチップサイズ 24.6mm x 24.6mm では全面にわたって均一な星像が得られる。
周辺減光は、STL-1001E の角隅(中心から約18mm)の光量が中心光量の約90%確保されており、実用上十分な値である。
合焦は内径約100mmの直進ヘリコイドで、ストロークは約34mm、1回転で4mm移動する。ヘリコイドにはスケールが刻まれていないため、適当なスケールを両面テープで貼り付けた(右図参照)。ヘリコイドの外周は361mmあり、10mmで0.11mmのフォーカス調節ができる。星像を20μmとした場合の焦点深度はF8で0.32mm、ヘリコイド上では約29mmとなり十分な精度がある。ヘリコイドはカメラの重みでずれが生じるため、ヘリコイドの回転部分に120度間隔で3つタップを切って5mmのネジで固定している。(2つはイモネジ、1つはローレットネジ)
CCDカメラの取付け、取外しの際のバランス調節のため、高橋製作所のμ-300用鏡筒バランスウエイトを鏡筒の対称の位置に2箇所取り付けている。ウエイトの鏡筒への取り付けはスターベースオリジナルのアリガタを使用している。
夜露対策のため、鏡筒内にスポット乾燥可能な除湿機により乾燥空気を送風し、内側に植毛紙を貼ったフードを取り付けている。
有効径:360mm、鏡筒径:406mm、鏡筒長:900mm、鏡筒重量:34kg(鏡筒バンド、ガイド鏡、ウエイト等含めて約50kg)、ロシア製・笠井トレーディング扱い。
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冷却CCDカメラ STL-1001E |
SBIG 社の新型リサーチグレードシリーズの STL-1001E。1024×1024 ピクセル、チップサイズ 24.6mm×24.6mm、24ミクロン/ピクセルのラージフォーマットCCD(アマチュアレベルでの話)で、この光学系との組み合わせで写野 29.4'×29.4'、1.72秒/ピクセルとなり、小惑星などの移動天体に最適の広視野と空間分解能が得られる。
アメリカの SBIG 社の Web を見ると、リサーチグレードの外部ガイド用ヘッドと水冷ポンプは別売となっているが、国際光器から購入すると両方とも標準品として付属している。
このカメラは、移動天体の測光用に、カラム欠陥のないグレード2チップの特注品である。なお、これまで標準チップのグレード3はメーカの都合で生産中止となっているようである。
このカメラは2インチスリーブで接眼部に取り付けるが、カメラ本体が 1.8Kg と重いため、2点ロックのしっかりした2インチアダプタが必要である。このような製品の一つとして、国際光器扱のバーダープラネタリウム社製2インチ・スリーブ・アダプターを使用している。Web で C8 のハンドルとなるという宣伝文句があるが、STL-1001E を確実に固定できる。
STLシリーズの乾燥剤の再生手順については乾燥剤の再生手順を参照のこと。
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| ガイド鏡 |
STL-1001E はセルフガイド用チップを内蔵しているが、主鏡の焦点距離が 2880mm と長いために、ガイドチップの視野に適当なガイド星が入る確率はかなり低い。そのため、外部ガイド用ヘッドとガイド鏡によるガイディングを行っている。この方法は、測光フィルターによる光量の損失に影響を受けないメリットもある。
ガイド鏡は、誠報社で販売しているビクセン A80NZ、口径 80mm、焦点距離 400mm F5 鏡筒径 90mm のアクロマートのガイド鏡用鏡筒。
ガイド鏡は望遠鏡本体の大型ファインダー脚(鏡筒 100mm まで固定可能)を利用して固定しており、さらに接眼部には同社オリジナルの強化スリーブ(2点ロック式)が採用されていて、STL-1001E の外部ガイド用ヘッドを確実に固定できる。
このガイド鏡の焦点距離 400mm は、主鏡の焦点距離 2880mm に比べてかなり短いが、視野が広くガイド星が確実に得られる方を優先している。この焦点距離でも、赤経の修正量を0.25倍、1.75倍、CCDSoft のパラメータ Minimum move 0.05、Maximum move 0.4、Aggressiveness 7 の設定、標準4秒積分で、ほぼ問題なくガイドできている。
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| 測光用フィルター |
光映舎扱いのTOKAI製 52mm 測光用フィルター。B、V、R、I と透明の L フィルターを用意している。
STL-1001E の内蔵フィルターホイールのフィルター収納部分の内径は 50.8mm、52mm フィルターの枠を外したガラス径は 49mm で、そのままでは中でフィルターが自由に回転・移動してしまい、フラットフィールドの再現性に支障がある。このため、隙間に 1.5mm 径の革製の紐を詰めている。詰める際には、紐をつぶして隙間に合わせている。革の弾力のためフィルターを圧迫することもなく、紐が隙間から出てきてしまうこともない。革製の紐は東急ハンズのクラフト売場で見つけたもの。
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赤道儀 アスコ SX-260M |
旭精光研究所のベストセラー赤道儀。メーカー公称追尾精度 ±2.5秒。同架可能重量は70kgあり、新しい光学系の総重量約 50kg ではバランスが合わず、鏡筒番バンド基部の空間に鉛のおもりを入れて調節している。
自動導入装置は、当初 MRD 製 TC-3A を利用したが、ハード・ソフト共に極めて完成度が低く、全く使い物にならなかった。このため、E-ZEUS + Yoc に置き換え、こちらは出来も良く安定して動作している。
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雲センサー Cloud Sensor II |
上空の温度を赤外線で測定して、空の状態を知らせてくれる。上空の温度が何度以下なら快晴なのかは季節やサイトにより異なるので、しきい値は自分で設定しなければならないが、空の状態の変化を的確に把握できる。
雲の状態の他、湿度や露点、風速、さらには雨や雪がわかり、任意の変化に対してアラームを鳴らすことができるので、室内での観測には必需品である。
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