性能評価の結論と望まれる観測方法


1.測光観測で一番重要な輝度特性のリニアリティーは、ホットピクセルを除いた場合、1,000 〜 30,000 カウントの範囲で 0.2% 以下ときわめて良好であった。
 しかし、ホットピクセルのリニアリティーは 20,000 カウントで 1% に達するため実際の観測では 1,000 〜 20,000 カウントの範囲で撮像することが望ましい。

2.CCD カメラの冷却を開始してからカウント平均値が安定するまでに、外気温が安定した状態で約 100 分要することがわかった。しかし、実際の観測環境のように外気温が変化する場合は一定のカウントで安定しない。
 このため、ダークフレームはライトフレームの取得後直ちに取得すべきである。ダークフレームを観測開始前や後にまとめて取得することは避けなければならない。

3.冷却温度が低いほど安定したダークフレームが取得できることがわかった。このため実際の観測では可能な限り冷却温度を低くしる必要がある。この場合、カメラヘッドの空冷フィンに効率良く送風するなどの工夫をし、さらに CCD の冷却能力を越えないよう監視を怠ってはならない。

4.フラットフィールドは 1% 以下の安定性があることが確認できた。さらに異なる日に取得したフラットフィールドにも大きな差異がないことがわかった。

5.ホットピクセル、ピクセル内感度むら、フラットフィールドの影響を極力除くためには、積分毎に望遠鏡の位置を少しづつずらして、同じピクセルに同じ星の光があたり続けないよにすることが望ましい。