測光観測とは
望遠鏡に冷却CCDカメラと測光用フィルターを付けて天体を撮像して、
その明るさを精密に測定することです。
天体の明るさの絶対値を求めることは大変難しいですが、周囲の恒星との明るさの差を求める相対測光は、注意深く行えば比較的容易に行えます。
そして、小惑星を一晩中、連続して測光することにより、小惑星の自転による明るさの変化を知ることができます。これをグラフにしたものがライトカーブです。
小惑星には比較的明るいものでも興味深いものがたくさんあるため、アマチュアが所有する望遠鏡と冷却CCDカメラ、測光用フィルターがあれば観測が可能です。
測光観測から何がわかるのか
ライトカーブから、その小惑星の自転周期や自転軸の方向がわかります。
さらに、形状の推定が可能です。
興味深いものとしては、衝突によって自転軸以外の軸による回転運動(非主軸回転と呼ぶ)が残っている小惑星の回転運動について知ることがでます。
さらに、最近活発に行われているのは、掩蔽観測が行われた小惑星のライトカーブを求めることです。うまくいくと、その小惑星の自転と立体形状を決定することができます。
より本格的には、複数の測光用フィルターを用いた絶対測光により、小惑星のタイプを決定することができるようになります。
その他、アイデア次第で研究的な観測が可能なのです。なにしろ、小惑星はそれこそ星の数ほどあるのですから、研究に値するターゲットはたくさんあるのです。
観測したらどうなるのか
せっかく観測しても、学会で発表したり論文として発表しなければ価値がありません。
アマチュアが単独でこのようなことをするのは難しいのですが、lightcurve メーリングリストでは、プロとアマチュアの共同研究がいくつも立ち上がっていて、このような事が実際に行われています。
あなたが積極的に取り組めば、自分の観測結果を学会や研究会で発表することができるのです。
lightcurve メーリングリスト
私達は小惑星の測光観測やライトカーブ観測に関する議論や情報交換のためのメーリングリストを運用しています。
この ML は、単なるメールのやりとりにとどまらず、アマチュアが研究的な観測に取り組む大きなチャンスの場として機能しています。
詳しくはlightcurve メーリングリストのページをご覧ください。
ライトカーブ観測のための材料
測光観測の教科書
- ・Astronomical Photometry A Text and Handbook for the Advanced Amateur and Professional Astronomer
測光観測のお勧めの教科書です。光電管測光を前提とした内容で、光
電管装置の説明がなど CCD 測光に不要なページも多いですが、測光観測の基
礎が学べます。また、
出版元の Web からオンラインショッピングで購入できます。
- ・An Introduction to Astronomical Photometry Using CCDs
オクラホマ大学が提供する CCD 測光の教科書です。PDF ファイルで 167 ページあります。上の教科書と併せて利用することをお勧めします。
観測の手引&解析の手引
- ・ライトカーブ観測の手引
- ・ライトカーブ観測・解析の手引
CCD測光のための情報
- ・
CCD測光の精度を向上させるために -小型望遠鏡と小型冷却CCDカメラを使って-
大島修さんによる、小型望遠鏡と小型冷却CCDによる精度のよい測光観測を行うためのWebページです。
小惑星のライトカーブパラメータ
- ・Minor Planet Lightcurve Parameters at cfa
Landolt の標準星カタログ。このWebでは一覧表から星図(画像)も見ることができる。
- ・Landolt Equatorial Standards
ライトカーブ報告フォーマット atlas4
- ・atlas 4 解説 (英文)
- ・atlas 4 パラメータ解説 (私が書いたオリジナルです)
オマケ 木曽 2K CCD カメラの解析方法についてまとめた個人的メモです
- ・ 木曽 2K CCD カメラ観測覚書
- ・ 木曽 2K CCD カメラの解析メモ
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